台風シーズンを乗り切るための準備はできていますか?

台風に備えて、チェックしておきたいポイント

台風は年々大型化しており、被害を受ける住宅が増えています。

●瓦や金属、スレートの破損やズレ

金属屋根も瓦屋根も、破損やズレがあると、水が入って雨漏りの原因になります。また飛散の可能性もあります。

●棟板金の緩み

屋根を固定している棟板金が緩むと、屋根が飛散したり落下しやすくなります。

●漆喰の剥がれ

漆喰は瓦を固定するものですが、固定する力が弱まると雨漏りが入りやすく瓦の落下に繋がります。

●雨樋の劣化

雨樋は雨を降ろすために必須ですが、詰まっていたり破損しているとスムーズに水が降ろせなくなります。

●外壁の傷み

屋根と同じく家を守るための外壁に破損があると、水分が入って内部を傷めてしまいます。台風時は横降りで外壁の隙間からも水分が入りやすくなります。

 

 

事例別のメンテナンス法をご紹介!

台風に強くなる、屋根や外壁のメンテナンス法

●屋根の割れやズレ

屋根の材質に問わず、割れやズレが発生している場合、取り替えや修復で対応します。ズレに関しては本来適切な位置まで戻します。

●棟板金の緩み

釘の緩みが発生している場合は、もう一度釘を打ち込んで固定します。ただし下にある貫板が傷んでいると、うまく打ち込めなくなるため、その場合は貫板から棟板金まで交換対応になります。

●漆喰の剥がれ

漆喰は劣化している部分を取り除いて、新たな漆喰を詰めます。ひどい劣化が見られる場合は、瓦を外してから積み直す工事を行うこともあります。

●外壁・外壁目地の割れ

外壁は年月とともに割れやすくなります。コーキングで塞ぐ工事を基本としますが、ひび割れが大きい場合は削って、その上からコーキングで塞ぎます。コーキング部分がひび割れている場合は、古いコーキングは取り除いて、新たに打ち替えを行います。

台風の被害を防ぐために、やっておくべき準備とは?

台風による被害は、大きくなってからでは補修が大規模になってしまいます。台風が接近する前にやっておくべき準備があります。

●住まいの外にあるものを固定する

植木鉢や犬小屋といった、吹き飛んでしまう恐れのあるものは固定する、もしくは室内に入れることをおすすめします。物置を設置しているお宅は、地面への固定も忘れずに、また扉が開かないような対策も必要です。風によって吹き飛びやすい雨戸の鍵をかけておくのを忘れないでください。

●住まいの中でも対策をする

住まいの中は台風から守られているように思いますが、強い風の影響で窓が割れることもあります。雨戸があれば雨戸を閉めておくのと同時に、雨戸がない窓はテープを使って頑丈にしておくことをおすすめします。またカーテンがあれば必ず閉めておきましょう。カーテンがあれば、もし割れて中にガラスの破片が入ってきた場合、カーテンである程度飛散が防げます。

●万が一に備えて非常用品を準備する

大きな被害になってしまった場合に備えて、非常用品があると安心です。家族の人数分の食料、水、また情報を得るための懐中電灯が必要です。携帯電話は充電をしておき、万が一でも長く使えるように準備しておきましょう。

自然災害の後にやってくる、悪質業者には注意

台風を始めとして、様々な自然災害が起こります。住まいに何らかのトラブルが発生して、その補修を依頼したいと考えていると、都合よく現れる業者は悪徳業者の恐れがあります。勝手に工事を進めて費用を請求してくる、見積もりよりも数倍の金額を後で請求してくる、というような考えらないほどひどい被害を受けている人もいます。

  • 勝手に工事を進められる
  • 無料点検をしています、と近づく
  • 問題がない住宅にも、問題があると修理をしようとする
  • 契約を急ぐ
  • 最初は安く工事ができると言いながら、後で高額請求をする

こういった行為は悪徳業者の特徴です。少しでも怪しいなと思ったら、まずは身近な人に相談、困ったことがあれば、消費者センターに問い合わせをおすすめします。その業者のみを信用せずに、見積もりをいくつかもらって比較したり、契約する内容に関して適切なものかどうかをしっかり調査し、クーリングオフの適用についても確認しておくと安心です。

特に高齢の一人暮らしのお宅に訪問して、無理に契約を進める業者が多いので、本人を始めとして家族も警戒心を強めておくと、悪徳業者による被害を未然に防げます。