金属屋根の特徴

金属屋根は種類が豊富です。金属素材には、アルミやステンレスもあれば、鋼板などもあります。金属がどれぐらいの配合率かによっても違いますし、メッキの仕方でも屋根の素材として性質が変わります。とても細かく分類されるのが金属屋根の特徴です。

金属屋根の中で、最も耐久性があり、長く使えると言われているのが、ガルバリウム鋼板を使って作られた金属屋根です。心配なサビにも強い性質を持っていますし、金額も比較的安価で使いやすいためです。また何より大きな特徴は軽さです。屋根材は軽い方が地震にも強いですし、加工も自由という点が使いやすさに繋がっています。

・耐久力あり
・長期使用可
・抗サビ
・軽量

金属屋根は1㎡あたり5キロから6キロ程度です。平均的なお住まいで換算してみると、屋根の重さだけで600キロぐらいになります。これは屋根の中で最も軽いです。軽自動車では1台未満です。そう考えると重いような気がしますが、それでも屋根の中では最も軽いので、その他の屋根がどれだけ重いのか気になりますね。

最近はデメリットをカバーできるものも増えているので、それほどデメリットを心配する必要はありません。屋根の葺き替えなどでおすすめしているのは、金属屋根です。やはり最大のポイントは、耐震性が増すことです。屋根の重さを減らして重心を下げることによって、地震に強い家になります。日本は地震が多い国なので、地震に強い家を持つことが安心にも繋がります。屋根は軽いほうがいい、という意味で金属屋根をおすすめしています。

スレート屋根の特徴

スレート屋根の特徴スレート屋根は、原料が粘土版岩です。屋根材として使えるように加工しています。昔から使われてきた屋根で、日本では宮城県など、世界ではヨーロッパでも使われています。ただし現在は、人工スレートが原材料となっている屋根がほとんどです。天然スレートと人工スレートは、同じスレートであってもかなり差があります。

天然になると、とても高価で屋根材として使う場合は費用も高くなるでしょう。やはり天然物は屋根材に限らず、高めになっています。使用する場合はある程度の予算が必要です。一方で、人工スレートの中にも種類があり、無石綿スレート、セメントスレート、石綿スレートなどになります。石綿スレートはいわゆるアスベストを使ったスレートですね。環境問題や健康被害などで製造されていないのですが、実は過去はよく使われていました。そのため、住まいによっては石綿スレートが使われているかもしれません。あまり良くない材質なら葺き替えをしたいと思うかもしれませんが、解体の環境問題から、かなり高額な費用が必要です。

壊れて飛散しない限りは特に問題はないので、使われていても心配はありません。ただし壊れている場合は、葺き替えもしくはカバー工法で覆う工事が必要なので、ご相談ください。

スレート屋根は金属屋根、アスファルトシングルの次に軽い屋根です。1㎡で20キロぐらい、住まいで換算すると2000キロぐらいになります。こちらは軽自動車の3台分です。

こういったメリットとデメリットがあります。照らし合わせた上で、定期的なメンテナンスが可能であればスレート屋根という選択肢もあります。定期的な塗り替えで点検もかねることができるので、こまめに点検しながらいい状態を保ちやすくなる、とも考えることができるでしょう。

瓦屋根の特徴

瓦屋根の特徴瓦屋根は、粘土を瓦の形にして、それを焼き上げて作るものです。瓦といっても、金属瓦やスレート瓦、セメント瓦などと言われている瓦があるため、通常の瓦屋根に使われるものだけ、粘土瓦、焼き瓦などと言うこともあります。ここでは一般的な粘土瓦や焼き瓦についてご紹介しますが、耐久性が高い屋根として一番は瓦屋根です。屋根材の中でダントツに断熱性も高いです。塗装も必要ないので、いい状態を長く保てる屋根として最適ではないでしょうか。

瓦屋根は1㎡あたりで60キロ、住まいに換算すると6000キロになります。なんと軽自動車で換算すると8台分になりますから、屋根の中ではかなり重いことがわかります。瓦を1枚持つと分かるように、かなり重さがありますね。それが何枚の屋根になっているのですから、重いのも納得です。

瓦屋根はいわゆる昔ながらの住まいというような感じで、最近は軽い屋根を使うことが多くなってきているため、それほど新築では見かけないようになりました。それでもメンテナンスが楽という理由で瓦屋根を選択する人もいます。従来の瓦屋根はメンテナンスがそれほど必要ないとはいっても、瓦がズレていると内部に傷みが発生しますし、瓦を繋ぎとめる漆喰の状態も確認しなくてはいけません。定期的にチェックは必要です。

アスファルトシングルの特徴

アスファルトシングルの特徴アスファルトシングルという屋根材は、原料はガラス繊維です。ガラス繊維に石粒を貼り付けている、というもので、金属屋根・スレート屋根・瓦屋根というメジャーな3つの屋根材よりも、あまり知られていません。屋根材として特徴的なのは、柔軟なところです。湾曲しているところに使える屋根材ですし、カッターで切断も可能です。業者を通さずにホームセンターなどで購入して、加工しながらDIYを楽しむこともできます。

アスファルトシングルは1㎡あたりで12キロぐらいあります。住まいで換算して1200キロなので、金属屋根の次に軽い屋根材となります。軽自動車では1.6台分です。それほど重くない屋根ということもあり、DIYなどにも使いやすいのではないでしょうか。

アスファルトシングルは日本でまだあまり使われていないことから、情報が少なくて使いづらいと感じるかもしれません。施工できる業者も少ないですし、あまり経験がない業者に依頼すると、品質が心配ですよね。そのため、まだ様子見という段階の人も多いです。適切に使うことができれば、軽くて柔軟性も高い、という従来の屋根材にはないメリットもたくさんある屋根なので、使い道が正しければとても優秀な屋根材となってくれるでしょう。